CMSの1つである「Wix」は、ウェブサイトの構築と管理のための手段を提供するだけでなく、ユーザー独自のドメインを取得することができます。その取得手続きの選択肢として出てくるキーワードが、パブリックドメインとプライベートドメインです。
今回の記事では、この2つの選択肢について詳細に解説いたします。
WHOIS情報とは
「WHOIS情報」という言葉、ホームページを初めて運用される方は初めて聞いた方がほとんどかもしれません。これはドメインやサーバーの登録者情報などの詳細を世界中で公開し、共有するシステムのことを指します。これにより専門のサイトから、誰でも手軽にドメインの詳細な登録情報を確認することが可能です。
WHOISは、決して不審なシステムではありません。実は、ICANNという国際的なドメインの登録管理機関により、ドメインやIPアドレスを取得する際にはWHOISに情報を提供することを正式に義務付けられています。
Wixからドメイン取得をする場合、このWHOIS情報をWixが代わりに登録することで、個人の詳細情報が公開されることを防ぐことができます。これを「プライベートドメイン登録」と呼びます。逆に、WHOISに個人情報をそのまま公開することを選ぶ場合は「パブリックドメイン登録」と呼びます。
プライベートドメイン登録とは
Wixをドメインのレジストラ(ドメイン名の登録受付を行う事業者)として利用し、プライベートドメインの取得を選択すると、申請者の個人情報はWHOISのデータベースで非公開となります。この選択肢を選ぶと、申請者の全ての個人情報がWixの情報で置換されるので、一般公開されるWHOISデータベースに表示されることはありません。
さらに、申請者の詳細情報は仮のメールアドレス(例:example.com@wix-domains.com)と電話番号で置き換えられるので、問い合わせをしようとする人(ICANNを除く)には特別なオンラインフォームが提供されます。これによりスパムメッセージの受け取りが大幅に減るような仕組みです。
状況によっては、このプライベート設定はいつでも一時的に無効化することが可能です(例:ドメインの移転が必要な場合など)。
プライベートドメイン登録の費用
価格は常に変動していますが、大体年間1000円〜1600円前後です。
他レジストラも大体1000円前後が相場です。
※ドメイン取得費用を少しでも抑えたい場合は、Wix以外のドメイン取得サービスサイトで取得し、後からWixに接続することも可能です
以下のリスクから守ります
個人情報の窃盗: 銀行口座の情報や住所、電話番号を保護するのと同様、個人情報の保護も重要です。プライベート登録は、あなたの個人情報を悪用しようとする人々から守ります。
不必要なセールス: 勧誘業者、スパマー、詐欺師も容易にWHOIS情報にアクセスできます。
ドメインの乗っ取り: プライベート登録(Wixをレジストラとする)はドメイン名を取得しようとする人々からの保護に役立ちます。ドメイン名は非常に価値があり、取得しようとする試みが邪魔になることもあります。
注意
プライベート登録はスパム送信者から完全に保護するわけではありません。また、個人情報(例えばメールアドレス)を自身のサイトに掲載することにはリスクがありますので、代わりに問い合わせフォームの設置をおすすめします。プライベート登録は、法的な理由で個人情報の公開が必要となる状況での保護は保証しません。
パブリックドメイン登録とは
Wixで新たにドメインを取得する、もしくは他からドメインを移管した際に、パブリックドメイン登録を選んだ場合、申請者の個人情報はWHOISに公開されます。
Wixはレジストラとして機能し、仮のメールアドレス(例えば:example.com@wix-domains.com)と仮の電話番号を発行します。これにより、申請者への問い合わせを試みる人(ICANNを除く)は特定のオンラインフォームに向けられ、スパムは最小限に抑えられます。
しかしながら、あなたがドメインをプライベート登録で取得しない限り、他の個人情報や連絡先情報は公開されます。
仮の電話番号とメールアドレスは、新たに取得したドメインや新規に移管したドメインにのみ適用できます。以前に取得したり移管したドメインについては、電話番号やメールアドレスを含む全ての個人情報はWHOISで公開されますのでご注意ください。
まとめ
以上がプライベート登録とパブリック登録の違いでした。
上記で説明したようにご自身の意向に合わせて正しく選択することが大切です。
YouMeではWixを使ったホームページ制作を行っています。
面倒なドメイン取得なども、オプションによりフォローアップいたしますので、お考えの方はぜひお気軽にご相談くださいませ。
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